来週からサッカーW杯ですね!

6月はFIFAのワールド杯のシーズンです。日本代表の活躍が期待されますね。

多くの真面目な中小企業は、「良いものを作っていれば、いつか報われる」と技術やサービスの向上(=競技力の強化)だけに埋没しがちだ。しかし、それだけでは価格競争に巻き込まれ、発注元の都合に振り回される「受動的な下請け」から脱却できない。

日本代表の事例が鮮烈なのは、英国遠征という完全なアウェーにおいて、日本のスポンサー広告に差し替える「バーチャル広告」の権利をJFA主導で勝ち取った点にある。これは、自社の「強さ」をカードにして、相手国と対等にネゴシエーションした結果だ。ビジネスにおいて、自分たちの土俵(主導権)をいかに構築するかが、収益性を劇的に変える分岐点となる。

また、資生堂とのアジア展開に見られるように、自社の強みをプラットフォームとして提供し、他社の「海外展開したい」というニーズと掛け合わせることで、1社では成し得ない大きな事業(エコシステム)を創出している。これこそ、自社にある限られたリソースを組み合わせ、新たな価値を創造する「ブリコラージュ(工夫して組み合わせる)」の精神そのものである。

11日に開幕するワールドカップは、単なるスポーツの勝負ではない。ピッチでの勝利がJFAの国際交渉力を高め、そこで得た莫大な利益が日本の育成組織や指導者へ再投資され、10年後の「さらなる強さ」を作るという、壮大な未来への投資サイクルの一環なのだ。

社長、自社の「強み」は、顧客やパートナーとの交渉力に変わっているだろうか。そして、そこから得た利益は、次の10年を作る「人財と技術への再投資」に回っているだろうか。強さが富を生み、富がさらなる強さを生む。この「自己増殖のサイクル」を社内にデザインすることこそが、激変する時代を生き抜く中小企業の、文字通り「未来を左右する」経営戦略の本質なのだ。

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